梅干しのパワー
梅干しはアルカリ性食品で、酸性に傾いた体を中和する力に優れています。どのくらい優れているのかというと、たとえば鶏肉100gを食べた場合、キャベツだと中和するには200gも食べないといけません。でも梅干しなら、たった5gでいいのだそうです。梅干しのパワー、すごいですね。
本来梅干しは、梅・塩・赤紫蘇の3つで作られるものです。でも最近ではこの3つだけで作られた梅干しを探す方が大変。とても梅干しと呼べないようなものも多いようです。例えば近所のスーパーで売られていた「つぶれ梅(しそ漬け)」という商品にはこんな原材料が使われていました。
「梅、漬け原材料[食塩、醸造酢、果糖ぶどう糖液糖、しそ梅酢、しそ]、調味料(アミノ酸等)、野菜色素、甘味料(スクラロース)、V.B1、香料 」
食品添加物のオンパレードです。化学調味料で味をつけて、人工甘味料で甘味をプラス、着色料で色をつける。もう梅干しではなくて、味付け梅という感じです。こういう梅干しだと梅干し本来のパワーも帳消し。それどころか返ってマイナスです。
果糖ぶどう糖液糖は異性化糖=高フルクトース・コーンシロップのこと。加工食品や清涼飲料水によく使われていて、肥満や高血圧、糖尿病などの原因になると言われています。調味料(アミノ酸等)は化学調味料=グルタミン酸ナトリウム。中華料理店症候群に見られる神経毒性が知られていますが、それ以外に肝臓などへの害もあると言われています。甘味料(スクラロース)は人工甘味料。悪名高いアスパルテームと変わらない不健康な物質です。
特に減塩の梅干しにこのような添加物が多いようです。塩を減らしたために梅の旨味が十分に引き出せなかったり、一度塩漬けしたものを塩抜きのために水にさらして旨味が失われたりして、添加物で味を補う必要があるようです。少しでも体にいいものをと減塩を選んでいる人が多いのに皮肉な話です。
梅干しには酸性を中和する以外にもたくさんの働きがあります。そんな梅干しのパワーを活かすためには、せめて梅・塩・赤紫蘇の3つで作られた梅干しを選ぶようにしましょう。
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