● ● ひとりごと ● ●
2001年4月29日(日)福岡地方雨のち曇り
先日、知人から手づくりのパンをもらった。知人は30代の男性なのだが、グラフィックデザインという忙しい仕事の側ら、ときどき趣味で料理もしているようだ。以前、手づくりのケーキをもらったことがあるが、それもとてもおいしかった。料理はアートに通じるものがあると私は思っているが、これはまさにその証明。
今回レーズンパンとテーブルロールをいただいたのだが、これがすごくおいしかった。多分、市販のパン焼き器とかでつくられたものじゃないと思う。生地もふわっとふくらんでいて、皮もやわらかい。何より、無駄な味がしない、そのやさしい味に感動してしまった。レーズンパンは噛むごとにやさしい甘味が口に広がった。
何度も試行を重ね、数々の失敗を重ねて、このパンを焼けるようになったのだそうだ。「市販のパンみたいにいろんな添加物入れなくても、おいしいパンはできるんですよ」という彼のことばどおり、市販のパンに負けない味だった。お金を払ってでも食べたい味だ。
「余ったら冷凍しておいて、食べるときにラップでくるんで40秒ほど電子レンジで温めると、焼き立てに近い味になりますよ」と教えてもらったのだが、冷凍するまでもなく、あっという間になくなってしまった。
2001年4月23日(月)福岡地方晴れ
諫早湾干拓事業の水門開放は来春以降になるらしい。農水省の第三者委員会の決定で、約1年間は水門を閉じた状態での調査が必要という言い分だ。今回は行政の対応も早くて、すぐにでも水門開放かという雰囲気だったのに、ふたをあけてみれば「やっぱりか」という感じだ。
1年間の調査が必要だというが、水門を閉じて4年たったというのに、その間いったい何をしてきたんだろう。閉じたら閉じ放しで、何の追跡調査も行ってこなかったということだろうか。納得のいかない決定だ。
韓国にも似たような事例があり、干拓事業を中止したことで、豊かな干潟を取り戻しつつあるという。こういう事例もあるのに、その事例から学ぶことはできないものなのか。行政の体質はまるで変わっていないという感じ。
自民党の総裁選は、どうやら小泉氏が当選確実になってきた。けれども、小泉氏が総裁になって、中途半端に自民党のイメージが上がるより、地方票の結果を覆して橋本氏が総裁になり、自民党は変わっていないということを明確にしてもらった方が、日本の将来にとってはいいんじゃないかと思う。
2001年4月15日(日)福岡地方晴れ
きのうは久しぶりに友人の結婚披露宴に出席した。新郎新婦ともに30代の大人のカップルで、シンプルなレストラン・ウェディングだった。友人は新婦の方だが、普段あまり化粧をしない彼女は、まるで別人のようだった。もちろん、とてもきれいだった。
彼女は地元の放送局でアルバイトをしていて、ラジオのパーソナリティの何人かが、カセットテープでメッセージを贈ってくれていた。その中には、彼女が大好きなレオナルド・ディカプリオからのメッセージもあった。メッセージは英語のため、同時通訳をしていますとお断りがあった。
カセットのスイッチを押すと、「Lesson 1, How are you? I'm fine, thank you. And you? ...」と聞き覚えのある英語の音声が流れ、その声をバックにパーソナリティが通訳をはじめた。「ひろこさん、おめでとうございます、レオナルドです。」会場は大笑いだった。さすが、ローカルといえどもラジオのパーソナリティ、私も十分笑わせてもらった。
祝辞にまじって、新婦にギターを教えているカルロス先生がギターの弾き語りをしてくれた。曲は『ベサメ・ムーチョ』。生ギターに生歌、会場は沸きあがった。ところが先生、その後ギターを弾きながら、あちこちのテーブルを練り歩き、5曲を歌い上げてしまった。最初はうっとりと聴いていた出席者も、4曲目くらいからはおしゃべりをはじめてしまい、先生はただの流しと化してしまった。やり過ぎは価値を下げてしまう。
何はともあれ、明るく感じのいいレストランで、手づくりのあたたかさが伝わる気持ちのいいパーティだった。
2001年4月8日(日)福岡地方小雨
明日の雨で、福岡の桜はたぶん散ってしまうだろう。こないだラジオを聞いていたら、ユーミンの番組をやっていて、桜の話をしていた。
日本には約340種類の桜があるらしいが、全国に植えられている桜のうち、ソメイヨシノが8割を占めているのだそうだ。元々日本に多く分布していた桜は、しだれ桜に近いもので、開花期間もソメイヨシノより長めのものだったらしい。
明治時代以降、相次いだ戦争の影響で、開花期間が短く、パッと咲いて潔く散るソメイヨシノが好まれ、あちこちでソメイヨシノに植え替えられることになったという。ほんとかどうかわからないが、日本の政治家なら、そんなこともやりそうだ。ソメイヨシノが美しい品種であったことが不幸中の幸いだ。
個人的には山桜が好きだ。ほとんど白に近い花びらと、桜にしてはめずらしく花といっしょについた緑の葉が美しい。その名のとおり野趣があり、素朴な感じのする桜である。